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認知症の母と俺 14 時間と金と不安

認知症の母と俺 14 時間と金と不安

介護をやっているととにかく時間がない
特に認知症の介護はそう思う
目を離すと何をするか分からない
母はもう車いす生活なので行動という面ではあちらこちらと移動は無理だ
その点では良いのか悪いのかは別として安心もする
だが油断をするとティッシュを口の中に入れ「何を食べてるの」と尋ねると「パンを食べてる」という
母の手の届く所には何も置けない
常に母を見張っていなければならない
その事で時間が費やされる


お金もかかる
紙パンツ代、尿漏れパット代、施設代・・・上げたらきりがない
家計を地味に圧迫する
貯金が徐々に減ってくる
働くにしても介護という制約で思う通り働けない
「介護破産」という言葉が不安を募らせる


介護をやっていると常に何かの不安が頭の中にある
季節の病気・・・インフルエンザ、食中毒、風邪、肺炎・・・
施設から電話があるとドキッとする・・・母に何かあったのではないかと
電話の音を敏感に感じ、電話の音が鳴ると動悸がする
電話が鳴っていないのに電話の音が聞こえる事もある


四六時中そんな精神状態でいる事に自身の精神状態は大丈夫なのかと・・・
羽目を外して何かをやるという事がない
好きな物を買う事も最近はない
食材もなるべく安い物を買うためスーパーをはしごする
もう俺が壊れるのも目前か、と思ったりする


そんな中、彼女がたまには好きな物を買ってもいいのでは、という
今、欲しい物は時計のベルト
私の誕生日に彼女から時計をプレゼントしてもらった
それに合う時計のベルトが欲しかった
色々と調べ、気に入ったベルトが見付かった
値段は3000円位のものだ
色々悩んだ末、買う事にした
自分の為に何かを買うというのはいつの頃か・・・


時計のベルトが届きワクワクしながら封を開ける
しっかりとした造りで皮の質感も良かった
金属のベルトを外し、買った革のベルトを付け手首に付けてみる
いい感じだった・・・というより精神的に満たされた感じだった
自分で好きな物を買いワクワクする事は何時の事だったか・・・思い出せない自分がいる


趣味で始めた写真も唯一の楽しみだ
デジタルであれば機材を買う時は苦労したが、そろえればそれ以降はお金がかからない
撮る時間もないし、遠出もできない
遠出をして母に急な事があっては対応が出来ない
身近な場所で空いた時間に数枚撮る
でもそれがある事で短い時間でも趣味に没頭する事が出来る
写真というものと出会えた事・・・それは私の中で大きな事でもある


彼女と出会えた事も大きかった
彼女も今は亡きお父さんの介護をしていたのでその辛さが分かる
これはとても大きな事で、介護を理解し愚痴を言える身近な人は彼女しかいない
何時も愚痴を言ったりしていて申し訳ないな
本当は旅行や美味しいものを一緒に食べたいのだが・・・


介護をやり不安や金銭的な事や大きな不安もあるが以前は感じなかった小さな幸せをとても大切にするようになった
写真をやり始め道端に咲く小さな花に目が行くように・・・



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